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鉄――137億年の宇宙誌

「鉄」をキーワードとした新たな宇宙誌・地球誌・人類誌の定時を狙った、斬新な切り口の展示イベント「鉄――137億年の宇宙誌」が、2009年7月24日(金)から東京大学総合研究博物館(東京都文京区本郷キャンパス)で開催されています。

2009年7月17日 鉄鋼新聞より

『鉄―137億年の宇宙誌』展について           宮本英昭                       

かけがえのない存在

                鉄は車やビル,橋,さまざまな機械に使われている.私たちの文明にとって,鉄がかけがえのない存在であることに異議を唱える人はおられないであろう.それでは,どのようにかけがえのない存在なのか?この問いに答えることは,実は難しい.
鉄は安価でありながら高い強度を持つために,建築物や機械の構造を支える素材として広く使われている.さらに鉄は,磁性という特殊な性質を持つため,数多 くの電化製品で利用されているし,そもそも発電所では,この特性を利用して電気が作られている.鉄は現代文明を根幹から支えていると言って差し障りなく, 恐らく将来においてもその地位は揺らがないであろう(図1).近代において,鉄を確保することは国家戦略的にも重要な位置付けにあった(図2).「鉄を制 するものは天下を制する」,「鉄は産業の米」などの言葉に表れる通り,経済や産業の発展,文明同士の衝突などにおいて,鉄が重要な役割を果たしてきたこと は,良く知られている通りである.

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宮本英昭

出典:東京大学総合研究博物館より

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