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行動シナリオ FOREST 2015 が公表されました

2004年に国立大学へ法人化し、それから5年が経過しました。『行動シナリオ』は、2015年3月に至るまでに、何を目指し何を行おうとしているのかを明らかにするために作成したものです。

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行動シナリオ FOREST 2015

『行動シナリオ』の公表にあたって

東京大学総長 濱田純一

2009年4月、総長に就任した私は、6年間の任期中における大学運営の基本姿勢として、「森を動かす。世界を担う知の拠点へ」と題する所信を公にしました。高度で多様性に富む東京大学の知の営みを鬱蒼とした森に譬えながら、国立大学法人化の精神と仕組みを踏まえてさらに大きく発展させていく決意を述べたのです。東京大学は、国民から付託された知の資源を最大限に活用し、社会各層と幅広く手を携えながら未来の社会に対する公共的な責任を担っていかなければなりません。この『行動シナリオ』は、2015年3月に至る私の任期中に、何を目指し何を行おうとしているのかを明らかにするために作成したものです。

東京大学は、2004年度の法人化に先立って佐々木元総長の下で「東京大学憲章」を制定し、長期的視点に立って大学運営の基本原則を明らかにしました。そして、第1期の中期目標・計画及び小宮山前総長の「アクション・プラン2005-2008」に基づいて、多面にわたる主体的な取組みを行ってきました。この『行動シナリオ』は、これらの成果を踏まえ、理念を継承して、それらをさらに確実なものとしていくために実行されるものです。同じく2010年度に始まる第2期の中期目標・計画は、『行動シナリオ』を展開する基盤であり、両者相まって、東京大学の運営の基本姿勢を社会に示すものとなります。

 『行動シナリオ』は、「行動ビジョン」、「重点テーマ別行動シナリオ」、「部局別行動シナリオ」から構成されています。「行動ビジョン」は、いわば総論にあたり、これからの東京大学が目指す姿についての基本的な考え方と、その姿に至るための主要な課題を記述しています。「重点テーマ別行動シナリオ」は、全学横断的な9つのテーマに即して、数値目標を含む達成目標、主要な取組みを掲げました。また、「部局別行動シナリオ」では、東京大学を構成する多様な部局組織それぞれの将来構想の概略を示しています。今後、これら重点テーマや部局組織それぞれの基本方針に即して、より具体的な計画の作成と実行、評価とブラッシュアップを進めていきます。

 『行動シナリオ』は、このように、本部のみならず全学が一丸となって目指すべき方針、とるべき行動を総合的に示しているものです。その作成の過程では、経営協議会委員や外部有識者、部局長をはじめとする学内外の意見をできる限り広くうかがいました。「行動ビジョン」については、次代の東京大学を担うであろう気鋭の教員たちのうちから7名にプロデューサー役を務めてもらいました。また、「重点テーマ別行動シナリオ」は各理事を中心に、「部局別行動シナリオ」は各部局長により、とりまとめが行われています。

 この『行動シナリオ』を、「森を動かす」という私の初心にちなんで、「FOREST 2015」と名付けました。つねに日本の学術の最前線に立つ大学(Front)。多様な人々や世界に対して広く開かれた存在(Openness)。日本と世界の未来を担う責任感(Responsibility)。教育研究活動における卓越性(Excellence)。それらを持続させていく力と体制(Sustainability)。知に裏打ちされた強靭さを備えた構成員(Toughness)。こうした精神をバックボーンとする『行動シナリオ』の実行に向けて、私たちは着実に歩みを進めていきたいと思います。

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